![]() |
"The New Capitalists" Stephen Davis, Jon Lukomnik, David Pitt-Watson Harvard Business School Press $29.95 |
| Take GE, the largest company in the world. The international energy giant was worth a staggering $350 billion -...in 2006. If the entire population of Indonesia, 200 million people, were to toil for a year and consume absolutely nothing, they would still not have saved enough rupiahs to buy this giant corporation. | |
| 皆さんよくご存知のゼネラルエレクトリック(GE)。世界最大の企業である同社の、2006年における価値の総額は、3千5百億ドルでした。これはインドに住んでいる全ての人が、1年間飲み食いをせず、全てのお金を貯めたとしても、この巨大企業を買収することはできない、という天文学的な数字です。 ところがこの本によれば、この事実は逆説的で、ひとりひとりの株主が、本当はGEのような巨大企業の、オーナーなのだということを意味しているといいます。今そのような大企業のオーナーたちの中に、「新しい資本主義者」がたくさん生まれ、実は企業と経済を動かしているというのが本書の主題です。 1989年、アメリカで何らかの形で株式投資している人の割合は、30%以下だったといいます。しかし現在では、50〜60%になると推測されます。かつて一般投資家は、間接的に様々な企業へ投資していたので、あまり企業に対して多くを求めることはありませんでした。しかし今では、一般投資家が自覚を持って、責任あるオーナーとして振る舞うようになり、企業の経営陣に対して、今までになかったプレッシャーをかけています。そうでないと、あのエンロンやタイコ、ワールドコムのような、出鱈目な経営をする経営者を野放しにすることになるからです。企業は、利潤のためには何をしても良いという訳ではありません。自由市場では、最終的に企業の生き残りについては、消費者が判断するということを忘れてはならないのです。 本書は、J-Sox法の施行で新たな動きが生まれつつある日本の企業と経済界にも、重要な示唆を与えています。 そして大企業も、中小企業も、実は社会的責任という観点からすれば変わりはないのです。全ての企業は、経済の一翼を担っているのですから。 J-Soxなんて、ウチには関係ないと思っていませんか? |
|